彼の部屋
どうしてもと誘われ
彼のお家にお邪魔する
高級住宅街の複雑なカタチのマンション
中庭と玄関の入り口が特に素敵な
彼の自慢のお宅
ただ彼には
ご家族が留守中に
リビングに入ることは
どうしても気が引けると
以前から伝えていた
なので、、
玄関から一番近い彼の部屋に
滑り込むように潜り込む
普段彼は、夫婦別室で過ごしているので
ここは彼だけの空間
本や洋服でいっぱいの彼の部屋
ついつい本棚を見入ってしまう
数分後
彼はお鍋を抱えて部屋に入ってきた
卓上コンロを彼のデスクに置き
優しいお味の鍋を
2人横に並んでいただく
「ふーふーあったまるね」
普段料理をしない彼が、出汁からとって
私のために用意してくれたカニ🦀まで入ったお鍋
どろどろに溶けてしまった
おもちさえも
なんだか貴重で嬉しくなってしまう
食後美味しいお茶🍵をいただきながら
「はぁーほんとに落ちつくお部屋だね」と
くつろいでいると
彼は嬉しそうにはにかみ
私をそっと抱き寄せる
つい数日前に20センチ程切った髪を
優しく撫でながら
「さあーちゃんは顔が小さいから
やっぱり短い方が似合うね」と言い
頭を撫で優しいキスをしてくれた
やがて頭を抱えられながらのキスは
激しくなっていく
でもここで、私は思わず咳こんでしまう
ここ数日、突発的に激しい咳がでてしまうことがあったのだ
彼は引き出しにしまってあった
ヴェ◯ラップを取り出し
私の胸や背中に塗り込み
優しくベッドで抱きしめ
背中を
とんとんとしてくれた
あーしあわせ!
月並みだけど
時が止まればいいのに
なんとも言えない安心感に包まれ
束の間の2人の時間を過ごした
それにしても
ここの住宅ローン
あとどのくらい残っているんだろう、、
余計な考えですね
お読みいただきありがとうございます
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