治療開始
体に異変が起きても
この関係をやめる気には
なれなかった
彼と離れるという選択肢は
浮かばなかった
近くの皮膚科で処方された外用薬だけでは
なかなか良くならず
頭皮が痛いと感じる日もあり
脱毛箇所は広がっていった
彼は育毛剤を用意してくれたり
専門医を探してくれた
私は早速、その専門医を受診した
院内には同じような症状を抱えた
小学生から若い女性に中年男性までいた
私は外側は抜けていなかったものの
内側は直径4㌢サイズのものまでできていた
風が強い日などは風が痛く
髪を抑えるのに必死だった
初診にて
この病気は免疫不全の可能性も高いから
異常がないか
先ずは血液検査を実施し調べるという
ろくに脱毛箇所を見ようとも
触ろうともしなかった前医とはまるで違った!
単純な私はここだったら治るかもしれない
と希望を持った。
この病気に対して何種類も治療方法を
持つクリニックだったが
まずは保険の範囲内の治療から開始しましょうと先生に言われ
外用薬と紫外線治療を始めることになった
それからは
彼は
私と会う時
「見てもいい?」と確認をして髪をすくい
5箇所ほどある脱毛箇所に
薬を塗り込んでくれた。
そして他に抜け落ちている箇所がないか
丁寧に探してくれた。
ちゃんと治るからね
と優しく抱きしめてくれる彼に
心からホッとした
「どんなに太ろうがハゲようが、さあーちゃん
が好きだ」と言い切る彼に
思わず笑ってしまった
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